久しぶりにチェコ語のことでも書こうと思います(*^_^*)
チェコ語を勉強したいけど、どのテキストがいいのか分からない!
チェコ語の教科書?日本語の教科書がいいの?
という方に向けてチェコ語を勉強した感想も交えてお話したいと思います。
まず私が所有しているチェコ語のテキストブックがこちらです。
私はプラハに移住してチェコ語の語学学校(U-JOP)のインテンシブコースに2セメスター通いました。
一番初級のA1から始めB1までインテンシブコースにて勉強していました。
インテンシブが終わると週2にイブニングコース、B2レベルに1セメだけ通いました(テキストで進んだのはL10のうちのL3まで)
ほとんどは語学学校で使用したものなのでチェコ語です。
テキストの説明としては
A1-2:右上(黄色がテキスト・黄緑がワークブック)
B1:左上(ピンクがテキスト・灰色がワークブック)
B2:下(左がテキスト・右がワークブック)
そして右下が自分で購入したニューエクスプレス(レベルは初級ー中級程度)
U-JOPのインテンシブコースだと教科書はコース費用に含まれているので購入負担なし。
イブニングコースであれば自己負担ですが100Kcの割引を受けることができました。
U-JOPの授業の様子や感想が知りたい方は、ぜひこちらもご覧ください。
残念ながら日本語で書かれているテキストはニューエクスプレスしか持っていないので、比較するには偏りすぎているとは思いますが、お許しください。
☑日本とチェコのテキスト何がちがう?
(A1-2のテキストに関しては英語で説明してくれている箇所もあります。
私は新しい言語を勉強するときは、その言語での習得が一番の近道だと思っています。
文法用語となると日本語であっても、ん?ってなることありませんか?
品詞の名前であったり、用法であったり英語を学んだ時にすごく苦労しました。
結果、その用法にしばられて他の文法とのつながりが見にくくなってしまったり、ずいぶん遠回りしてたような気がしていたからです。
日本語とチェコ語の構造が違いすぎて、チェコ語を日本語で学んでしまうと、何か新しいことを学ぶたび、チェコ語→日本語→理解となってしまって、プロセスが一つ多くなってしまうと思うのです。
そのため、チェコ語で勉強した方が、脳内での言語変換が起きず、チェコ語をチェコ語として考えられるようになります。
もちろん勉強し始めた際は、何もかもが分からない単語でしたが、長くチェコ語学習を続けたい、できるだけ上級にいきたい場合はチェコ語をチェコ語で理解することがおすすめだなと思います。
逆に、日常会話レベル、買い物を問題なくできるレベル(A1-2)くらいで十分という方は、そこまでする必要は全くないと思います。
2. 進め方の違い(格活用)
チェコ語学習の闇、そう格活用です。
格活用はB1終了までチェコ語学習者を苦しめるものです。
これをいかに早くマスターするかが、チェコ語習得への道のりを左右するといっても過言ではないと思っています。
ニューエクスプレスでは格活用の説明として、
名詞があって、その名詞の格変化(1-7格)を一度に表示しています。
課ごとにいくつかの名詞の活用があげられ、また形容詞、動詞に関しても同様に一度に活用をすべて表示されています。
それに対しStep by stepでは、課ごとに格活用が分かれています。
例えば、この課では2格(genetiv)について。
つまり、2格を使用するすべての名詞、形容詞、またイディオムを一気に学びます。
双方のアプローチが全く異なるのです。
私はチェコ移住前に、U-JOPのレベル分けテストに向けて少しでも勉強しておこうと思い、ニューエクスプレスを購入しました。
中盤までさしかかったあたりで、U-JOPに入ることになりましたが、アプローチの仕方が全く違ったためすごく戸惑いました。
ニューエクスプレスだと、同じ2格(genetiv)であったとしても、何課にもわたって勉強しなければならないのです。
なのでそれぞれの品詞のつながりが見えにくく、文章を作ろうとすると、かなり先まで進まないと文章も立てれない印象でした。
Step by stepでは2格(genetiv)の時にしか使用しない言い回しや、男性名詞・女性名詞・中性名詞の違いも一覧になっているので、その課を終えると2格を使用した文章が作れるようになるのです。
B2のテキストに関しては、イレギュラーな活用や、より高等なボキャブラリーがほとんどです。なので内容としてはニューエクスプレスに近いような気がします。
☑結論
初心者にはStep by stepがおすすめ!
一度学習したことがある、B1以降の復習用としてはニューエクスプレス!
ニューエクスプレスは教科書としては初級-中級レベルですが、初心者が始めるには少し難しいように思います。
というのもそれぞれの活用があまりにも分断されすぎているように感じました。
文章を作るのに必要な品詞の活用を習得するまでのプロセスが長いのでしばらく進めても作れる文章は限られてきます。
一方で、後半まですすめると様々な活用がすでに身についているので、しっかり勉強していれば爆発的に伸びる可能性が高いです。
またコンパクトなサイズが魅力的ですが、練習問題は割と少ないので物足りないように感じてしまうかもしれません。
ですが、コンパクトなうえ、必要な文法事項を網羅しているので、B1まで勉強した方や、日常的にチェコ語を使える方の復習用としてはすごく最適なテキストだと思います。
Step by stepでは、活用ごとのアプローチとなっているので、比較的早い段階で文章を作成できるようになります。
またA1-2のテキストB1のテキストの課のテーマは相関的で、レベルに合った文法、ボキャブラリーを習得することができるので、初級のうちは、主に文法を中心に学ぶことができます。
B1になると、A1-2でしたテーマのより高等なボキャブラリーを習得できるので、そのレベルに合った学習ができます。
しかし英語またはチェコ語表記のため、英語が苦手な方にとってはダブルで苦痛を味わうことになってしまいます。
(テキストには写真が豊富に使用されているので、単語もすべてがすべて訳さないといけないわけではありませんが)
ですが上記でも書いたように、長期的にチェコ語を勉強するのであれば、文法用語もチェコ語で習得し、チェコ語をチェコ語で理解する仕組みにしておけば、その後の習得がスムーズになります。
語学学習の初期段階において大切なのは勉強を続けるモチベーションをいかに保つのかという点だと思います。
以上は私個人の考え、テキストの感想ですので、参考になさる方は自分は少しずつ成長したいのか、爆発的に成長を感じたいのかで自分に合うテキストを見つけてくださいね(*^-^*)